先日。。

 山田洋次監督作品 「家族はつらいよ」 を観てきた。笑えました。寅さんより面白いと思った。寅さんは現実から遊離した存在でその非現実が現実との摩擦の中で笑いを生む仕組みだが「家族はつらいよ」はまさしく現実と現実とのぶつかり合い、本来なら暗いテーマの一つである離婚を笑いに転化した映画。これを観る者は誰でもアルアルと納得しながら笑える。
 随所に山田監督が手掛けた映画のポスターや鰻屋の出前持ちが配達のバイクに乗りながら「男はつらいよ」のテーマソングを歌っているのにはびっくりポン。
 小津安二郎監督の「東京物語」の一場面(主人公がDVDで観ている。)、「他人の貴方が一番良く面倒を見てくれた。」という台詞が心に沁みる。笑いとペーソス溢れる作品でした。
 映画の始まりに元気よく吠えながら出て来る飼い犬のトト、映画の大団円の場面では折からの雨、小屋の中から半分濡れながらしみじみと飼い主の様子を見ている映像で終わる。
 この作品の前に「東京家族物語」を撮っている監督がどこかで「東京家族物語を別の角度からみて笑える映画にしました。」と言いきっていたが、確かに笑えます。
 橋爪 功が名演でした。

塩田剛三先生直伝
合気道 小山田道場